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鬼押出しの厄除け観音「東叡山寛永寺別院浅間山観音堂」

自然災害で犠牲になった人々を供養

浅間観音堂は、群馬県吾妻郡嬬恋村にある国立公園「鬼押出し園」の中にあり、鎌原村で多くの犠牲者がでた天明の大噴火をはじめとする自然災害で犠牲となった方々の慰霊・供養のため昭和33年に創建されました。

天明の大噴火の際、鎌原村にあった寛永寺の末寺である延命寺も埋没してしまい、生き残った93人の救済を当時の寛永寺の住職が命じ、多くの僧侶が鎌原に訪れ犠牲者の供養を行ったと言われています。そういったご縁により、昭和33年鬼押出し園内に東京都上野にある東叡山寛永寺より聖観世音菩薩をお迎えし、浅間山観音堂が創建されました。厄難消除・諸願成就「鬼押出しの厄除け観音」として今もなお参詣者から信仰されています。

無数の溶岩石に囲まれた 浅間観音堂

鬼押出し園のゲート

鬼押出し園のゲートをくぐり、左手に観音堂表参道の惣門(二天門)が見えてきます。この門は、寛永寺の勧学講院という学問所の表門として使用していたものを昭和41年に移築したもので、両脇には増長天・持国天の二天尊像が鎮座しています。

 

参道の周囲は浅間山から吹き出た溶岩に囲まれており、荒々しい無数の岩の様子から当時の噴火の激しさをうかがい知ることができます。またその岩が珍しい形をしているため、中には顔や動物に見える溶岩もあり、自然が生み出した溶岩の芸術作品を探しながら歩くのもいいですね。

朱色の太鼓橋

惣門から10分ほど登り、朱色の太鼓橋を渡ると本堂があります。見晴らしの良い高台に建っているため、眼下に広がる鬼押出し園や本白根山や谷川連峰・日光男体山・浅間山など360°の素晴らしいパノラマビューを見ることができます。お札や御守りが浅間観音堂内で購入できるほか、御朱印もあるので、参拝の記念にいただいてみるのもいいかもしれませんね。

浅間観音本堂

水盤舎や鐘楼堂(しょうろうどう)、奥の院参道沿いにある炎観世音菩薩も趣があり、園内に設けられている遊歩道ではヒカリゴケや高山植物なども観察できるので、浅間観音堂参拝のあとはゆっくりと園内を散策するのもおすすめです。

今回紹介した場所

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