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六里ヶ原の旅人の安全を願う「桜岩地蔵尊と道しるべ観音」

浅間山北麓に広がる長野原町北軽井沢には縁切り祈願のお堂として知られている「桜岩地蔵堂」があります。お堂には100体の「六里ヶ原の道しるべ観音」と「桜岩地蔵尊」が祀られています。

旅人の安全を願い 旅人の難所六里ヶ原の道しるべ観音

かつて江戸から越後方面を往来する旅人たちは、安価かつ短距離で江戸を往来できるという理由から、浅間山南麓の北国街道を通るより、浅間山の北東に広がる六里ヶ原を通る沓掛・大笹街道を歩く人もいたそうです。しかし天明の大噴火後、六里ヶ原は一面荒れた砂地の高原となります。建物や目印がないため、旅人は方位を失って道に迷い、死者がでることもあり、六里ヶ原は旅人にとって最大の難所と言われていました。

桜岩地蔵尊_案内の石碑

1808年、そんな旅人の様子を見かねた分去茶屋の助四郎が呼びかけ、近隣の人や街道を利用している人々の寄進により、六里ヶ原を通る旅人の無事を願いをこめ100体の観音像が建てられました。これが「六里ヶ原の道しるべ観音」です。分去茶屋にある観音像を基点として、沓掛(中軽井沢)・大笹・狩宿の各三方向の道沿いに33体ずつ、一丁(109m)の間隔で設置されたので「丁杭観音」とも呼ばれています。

六里ヶ原の道しるべ観音

その後100体あった観音は年月を経て徐々に減少していき、残っていた30数体が北軽井沢にある桜岩地蔵堂境内に集められ町の指定文化財として祀られています。また平成2年には、地元の有志により足りない観音像が復元され、現在桜岩地蔵堂には100体の観音像が並び、当時の姿を思い起こすことができます。旅人にとって重要な道しるべだった観音像は、北軽井沢の歴史を語り継ぐ上で地元の人々にとっても貴重な存在ということがわかります。

六里ヶ原の道しるべ観音_説明看板

北軽井沢のパワースポット 縁切り地蔵「桜岩地蔵尊」

桜岩地蔵堂には縁切り地蔵として知られている「桜岩地蔵尊」も祀られています。ここには岩山を割った桜の木があり、その様子から、岩を割るような巨大なエネルギーがあるスポットということで「縁切り」を祈願する地蔵堂と言われています。実際に岩を割って生えている桜の木があるので、周囲との人間関係に悩んでる方や、立ち止まり改めて現状を見直したい方など、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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