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雲海が見えるワイナリー! 小諸市糠地地区にある日本一標高の高いワイナリー「テール・ド・シエル(Terre de ciel)」から見える絶景をご紹介!

小諸市からおすすめする絶景スポットは、小諸市糠地地区にあるワイナリー「テール・ド・シエル(Terre de ciel)」からの景色です。このワイナリーは小諸市街地から北側、浅間山の裾野を登った標高約900mほどの所にあり、日本一標高の高いワイナリーとしても有名。見晴らしのよい、まさに天空の大地から見える絶景をご紹介します。

 

小諸市絶景スポット!天空のワイナリー!

浅間南麓標高900mにあるテールドシエルから見える景色は、遮るものが一切ない視界の開けた場所にあります。目の前に広がる素晴らしい景色は、その場から動けなくなってしまうほどの絶景。

テール・ド・シエルからの景色

小諸市街地や御牧台地、立科、塩田平、天気の良い日には西から北アルプスや槍ヶ岳、中央アルプス、南には蓼科山、八ヶ岳連峰そして東の奥には富士山も見え、この浅間南麓からしか見ることができない景色に心打たれます。

早朝には、眼下に流れる千曲川の水蒸気があがり雲海になることもあり、雲が市街地を覆って、山々が島のように浮かんでみえる神秘的な景色を見ることができます。

「朝早くからここに来て、雲海を見ていく人もいるんですよ。」とワイナリー代表の池田岳雄さん。

ワイナリー代表の池田岳雄さん

多くの方に訪れてほしいと、テールドシエルの庭には遊歩道も整備されていて、奥様が丹精込めて手入れされているお花やハーブも美しいです。景色を楽しむ方のためにベンチも用意されているのでゆっくり腰をおろして、一面に広がる絶景を楽しんでいただきたいです。

池田さんが特に好きなのが、お気に入りの熊のベンチにゆっくりと腰をかけ、夕日を見る時。「今日も一日終わった~」その日の仕事を終えて、北アルプスに夕日が沈んでゆく様子を見る時がたまらなく好きなのだそうです。美しい夕暮れの景色を見ているだけで一日の疲れも取れますね。

代表の池田岳雄さん

また「糠地郷チョウの里山プロジェクト」にも参加し、渡り蝶のアサギマダラの飛来地にもなっているこの庭には、アサギマダラが好む花「フジバカマ」が植えられており、蝶が庭をふわふわと飛んでる姿も見ることができます。そのかわいらしさにも癒されます。

渡り蝶のアサギマダラ

「ここにいると寿命が延びる、そんな気持ちになります。訪れる方々との会話も楽しいし、四季折々の自然を楽しめるものいいですね。景色もいいし、鳥のさえずりや、からまつの紅葉もきれいです。雪が降った時もいいんですよ。」そう話してくださった池田さんの穏やかな笑顔から、季節の移ろいを楽しみながら豊かに暮らされている様子が伺えました。

糠地の景色に惚れ込んで第二の人生をこの地でスタートさせた池田さん。しかしワイナリーオープンまでの道のりは決して簡単ではなかったそうです。

反対を乗り越えて挑戦!ワイン用ぶどう栽培

小諸市街地から浅間山南麓を20分ほど登ったところに小諸市糠地(ぬかぢ)地域があります。かつて荒廃地が広がっていたこの地域で、不可能と言われていたワイン用ぶどう栽培を成功させたのがテールドシエル代表の池田岳雄さんです。

池田さんは還暦を迎え「第二の人生は土と親しむような生活」をしたい考えるようになったそうです。そんな中で玉村豊男さんの本に出会いワイン用ぶどう栽培を志すようになり、長野県が主催する「ワイン生産アカデミー」やアルカンヴィーニュ主催「千曲川ワインアカデミー」の2期生としてワインづくりを学びます。

通常ブドウ栽培に適している標高が800mまでと言われている中、標高900mのこの地でのぶどう栽培は凍害が心配だと周囲からの反対もあったそうです。しかしご家族や地域の方の協力もあり、荒廃地の伐採や開墾、何度も畑をおこして土壌改良を行い、ついにワイン用ぶどう栽培を成功。2018年にファーストヴィンテージを世に送り出し、2年後の2020年にワイナリーをオープンさせました。

代表の池田岳雄さん

簡単ではない道のりを乗り越えてこれたのも、苦労を共有できる同じ地域でワイン用ぶどう栽培をしている仲間たち7名で立ち上げた「小諸ワイングロワーズ倶楽部」があったからこそ。今では23名も仲間が増え、実地研修をしたり、悩みや情報共有したりしながら、小諸地域のワイン用ぶどう栽培を盛り上げています。

また、2020年より加わった、池田さんの娘さんのご主人である桒原一斗さんがワイナリーの醸造責任者となり、池田さんの大切な相方となっています。桒原さんは栃木県足利市にあるココファームワイナリーでの勤務経験を活かし、こだわりのワイン作りに取り組んでいます。

「桒原君はぶどうがワインになりたいというまで収穫しないんです。ぶどうを樽に仕込んだ後も、温度調整や熟成具合を見るため、夜中にワイナリーの管理室に寝袋を持参して片時も離れないほど。常にぶどうやワインと会話をして大切に育てているんです。そういうこだわりが素晴らしくて、大したもんだと思っているんですよ。桒原君が頑張ってくれているから、自分も頑張らねばと思ってるんです」と、頼もしい存在の桒原さんに池田さんが厚い信頼を寄せているのが伝わってきました。

代表の池田岳雄さん

そんなこだわりのテールドシエルのワインはワイン好きの方達からの評価も高く、有名レストランの料理人や日本ナチュラルワイン系の酒販店さんが取材にくるなどその人気ぶりが伺えます。小諸市のふるさと納税やオンラインショップ、ワイナリー横にあるショップでも購入できますので、ぜひ天空の圃場を散策して、そこで育ったこだわりのワインも味わってみてくださいね!

テール・ド・シエルのワイン

今回紹介した場所

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