長野県と群馬県の県境にそびえる浅間山（2568ｍ）は今も活発に活動を続ける活火山。迫力ある火山地形は、その堂々とした立ち姿から「浅間山は父の山」といわれるほどです。昔から霊峰として人々から信仰されていたり、登山や高山植物、野鳥観察を楽しんだりする方がいるなど、1年間を通じて多くの人々を魅了し続ける浅間山。今回は浅間山の南西に位置する小諸市から、浅間山がきれいに見える場所でゆっくりしたい！という方に向けて、おすすめのビューポイントを3つご紹介します。

360°のパノラマビューと美味しいワインとお料理に大満足！ジオヒルズワイナリー

小諸市街地の南側に位置する御牧台地の丘には、醸造所とカフェが併設されているワイナリー「ジオヒルズワイナリー」があります。標高700～800m、周囲の土地から隆起したテーブルランド状の台地の上にあるこちらのワイナリー兼カフェからは、360°パノラマビューの絶景を見ることができます。浅間山はもちろん、石尊山、軽井沢の離山、荒船山につながる連山、天気がよいと富士山も。さらに南に八ヶ岳、蓼科山、西には中央アルプス、北アルプスと見渡す限り美しい山景が目の前に広がります。

ジオヒルズワイナリーがあるこの地域は、年間を通して降水量が少なく日照量が多いことに加え、ジオヒルズ（風の丘）という名前にも由来している通り、四方からの風が吹き交わう気候が特徴の場所です。その風によりワイン用ぶどうが苦手とする湿気をとばしてくれます。シャルドネは育った環境によって味わいが違うのが特徴ですが、この土地でできたシャルドネからは新鮮な果物のフレーバーが特徴の辛口白ワインを味わうことができます。またメルローは、土地の香りも感じられるライトボディの赤ワインに仕上がっています。

2階のカフェではこのオリジナルワインと、ベトナム出身の奥様がつくる本場のベトナム料理を味わうことができますので、ぜひお料理とワイン、そしてここでしか味わえない絶景と一緒に至福のひと時を楽しんでいただきたいです。

「朝日も夕日も美しく、一日中景色を楽しんでいただける場所です。広大な景色を見ながらワインとベトナム料理をゆっくり楽しんでいただきたいです。」と代表の富岡さん。テラス席もあるのでペット連れの方も安心してご来店いただけます。

また、代表の富岡さんは、島崎藤村ゆかりの宿として有名な中棚荘との繋がりから、中棚荘と連携して宿泊のお客様限定でナイトワイナリーも開催しています。ワイングラスを傾けながら過ごす非日常が体験できます。今後は中棚荘や周辺ワイナリーで連携し、ワインツーリズムの展開も視野に入れているそう。いつか小諸のワイン巡りができる日が楽しみですね。

小諸でリフレッシュ！温泉に入りながら浅間山連峰を望める「あぐりの湯」　

小諸市の西側に位置する日帰り温泉施設「あぐりの湯」。

こちらからは浅間山・黒斑山・高峰山などの浅間連山を一望でき、さらにすそ野に広がる小諸市街地も眺めることができます。

「露天風呂から眺める浅間山がおすすめです。お風呂上りにロビーでくつろぎながら浅間山を楽しむ方もいらっしゃいます。日頃の疲れを癒しにぜひおいでください」と支配人さん。

全館北向きに大きく開いた窓があり、温泉やロビー、マッサージチェアでゆっくりしながら浅間山を眺めることができます。

登山後に登った山を眺めながらの温泉は格別です。大広間にある食堂で地産地消にこだわったを食材を使った美味しいお料理をいただきながら景色を眺めながらの贅沢なひとときを味わうのもいいですね。

施設にはJA佐久浅間が運営する直売所もあり、地元農家さんが作った果樹やお野菜などの新鮮な農産物を購入できるのも魅力の1つ。時期によっては、いちごやシャインマスカット・ブドウ・梨・リンゴなど旬の果実もお手頃な価格で買うことができるのは直売所ならではですね。

利用者は地元の方はもちろん、こもろ観光局が提供しているレンタサイクルで来館される方もいます。近隣の氷風穴や布引観音の観光も楽しみながら最後に温泉に寄って一日を満喫してみてはいかがですか？

小諸市御影新田から眺める浅間山

小諸市街地から141号線を通って佐久北ＩＣ方面に向かうと御影新田という田畑が広がる地域があります。

ここからは、視界を遮るものがなく、浅間山を南真正面から見ることができます。浅間山の特徴の一つでもある左右に広がる長いすそ野の全貌を見ることができ、その雄大さを感じられる絶景スポットでもあります。

浅間山の景色を楽しみながら、ゆったりと心癒される過ごし方ができる、小諸市のビューポイント３つをご紹介しました。