御代田町は豊かな自然環境や都会からのアクセスが良い点など、住みやすい町として年々移住者が増え、注目を集めています。今回は、そんな御代田町に2021年3月に誕生した「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」をご紹介します。こちらは、レストランでの食事を主体としながら宿泊を楽しむ「オーベルジュ」というスタイルで、その土地ならではの食材を活かしたお料理や自然を堪能することを目的としています。 豊富な農産物を誇る御代田町から極上の「美食」を発信する、注目のグラン・オーベルジュです。
「森のグラン・オーベルジュ」と呼ばれる環境
「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」は浅間山の麓、標高約940mに位置し、「浅間山麓サイクリングツアーマップ」のコースからほど近い浅間サンライン(県道80号線)「普賢山落」交差点の西へ700mほど進み、木々に囲まれた坂道を上って本館へと向かいます。
「ひらまつ」の歴史は、1982年に東京・西麻布で開店した小さなフランス料理レストラン「ひらまつ亭」に始まり、現在は、日本全国に様々なスタイルの高級レストランやカフェなどを展開しています。ここ「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」は、そのホテル事業の6軒目であり、ひらまつホテルズのフラッグシップとして誕生しました。
総支配人の佐藤さんに、新たな場所として御代田町を選んだ理由を訊ねたところ、「私たちがこの地を訪れた際に一目惚れしました。まるで浅間山の一部であるかのような、森に囲まれ大地のエネルギーを感じられるこの場所は、まさに『森のグラン・オーベルジュ』と呼ぶにふさわしい場所です。また、南向きの斜面という立地条件に加えて御代田町は全国トップクラスの日照率を誇るため、とても日当たりが良く、蓼科山や八ヶ岳、佐久平の風景が一望できる抜群のロケーションが楽しめます。」と話してくださいました。
お食事からアクティビティまで、滞在の全ての時間が「フルコース」
滞在時間のすべてが、ひとつのフルコースとして繋がっているとする「One Stay, One Full Course」というコンセプトのもと、アクティビティや癒しの時間などで心身ともにリフレッシュし、究極の美食体験へと導く提案がされています。乗馬トレッキング体験、プライベート・トレッキングツアー、プライベート・スノーシュートレッキングツアーなど、自然の中で遊べる各種アクティビティメニューも充実しています。
この滞在の中のハイライトともいえるディナーの時間では、料理長の柳原さん自らが地元の生産者の元に赴き、厳選した素材を用いた高級フレンチのコース料理が堪能できます。地元農家の無農薬・無化学肥料の野菜や、信州牛、佐久鯉、この地域で獲れるジビエなど、唯一無二の地のものを活かしたお料理は、フランス発祥の「オーベルジュ」の真髄ともいえます。
お食事は1階のメインダイニングまたは、アラカルトメニューが中心の5階のオールデイダイニングでいただけますが、ヴィラスイートに宿泊のゲストは、庭にしつらえたテーブルでいただくフランス料理コースや、テラスでのバーベキューを楽しんだりすることもできます。これは「Table Nature(ターブル ナチュール)」という「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」が掲げる独自の食に対するコンセプトで、屋外で五感をフルに使いながら広大な自然と料理をマリアージュすることでこの土地ならではの食体験ができるというものです。
「Table Nature(ターブル ナチュール)」では、焼きたてのパンやサンドイッチ、サラダやスープなどをバスケットに詰め、ピクニックのようにテラスや庭で朝食を楽しめる「モーニングバスケット」や、トレッキングツアーについている料理長お手製のランチボックスも魅力的です。また、特におすすめなのは、夕暮れ時に屋外の「TAKIBIラウンジ」でディナーまでの時間に食前酒や軽食が楽しめるサービス。森の中で火に囲まれながら語らい、夕日から夜への移り変わりを眺める時間は、至福のひと時となることでしょう。
ラグジュアリーなお部屋で快適な滞在を
6万㎡を超える敷地に37室という、とてもゆとりのある客室数。森の中に建つ9棟のヴィラスイートと、本館にはスイートを含む28室のゲストルームがあります。全ての客室にテラスと半露天風呂の温泉が備わっており、テラスを含めた面積は最小のお部屋でも100㎡を超え、最大の「テラスヴィラスイート」では233㎡とかなり広いお部屋が用意されています。
京都の老舗イワタや、シモンズ社製のベッドマットレス、ワークスペース、スピーカーなど考え抜かれた家具に洗練された内装のお部屋で、ゆったりと快適に過ごすことができます。ルームバーのコーナーにはネスプレッソ・コーヒーマシンや麦チョコやおかきなど地元のお菓子、地元で有名なコーヒー豆専門店「豆玄」のオリジナルブレンドの豆を自分で挽いて飲めるコーヒーミルとサーバーセットなど、まさに至れり尽くせり。
お風呂もスタイリッシュで、御影石でできた浴槽で上田市大塩温泉から運んだ天然温泉のお湯が楽しめます。窓を開けると開放感たっぷりの半露天風呂になり、景色を眺めながらゆったりとくつろぐことができます。
また、アメニティには植物療法士・森田敦子さんのブランド「Waphyto(ワフィト)」の商品をホテル業界で初めて使用。植物療法にバイオテクノロジーと本草学を融合した、身体にも環境にも優しい次世代コスメで、特に女性のゲストには大好評とのことです。
本館のお部屋の1、2階は森林浴が楽しめるフォレストビュー、3階以上は素晴らしい眺望が楽しめるスカイビューになっており、全室南向きの窓と広いテラスからは自然光が十分に取り入れられ、快適に過ごすことができます。スカイビューのお部屋のテラスからの景色は、まさに絶景。冒頭でご紹介した蓼科山から八ヶ岳、佐久平の風景を望め、夜景もとてもきれいです。5階のオールデイダイニングからも見事な絶景が楽しめ、おすすめの場所のひとつです。
まるで美術館のような、アートに囲まれた館内
また、入口でゲストを出迎えてくれる縄文土器は、なんとここの建設工事の際に出土したものだそう。御代田町は縄文土器が多く出土しているのですが、この土地でもはるか昔の人々が好んで生活をしていたという痕跡にとてもロマンを感じますね。客室にも、同じく御代田(一部青森県)で出土した小さな縄文土器片が飾ってあり、鑑賞することができます。
その他、フランスと日本を拠点に活動されている田窪恭治氏がロビーラウンジのために描き下ろしたという、信州を象徴する林檎をモチーフにした絵画や、著名な写真家による作品が並んでおり、大変見応えのあるものになっています。これらのアート作品を紹介したアートブックが各部屋に置いてあり、とても楽しめるのでぜひ目を通してみてください。
また、昨年には、宿泊ゲストのためのアーティストのトークセッションやワークショップなどのイベントも開催されました。今後も不定期で開催するということなので、HPで情報をチェックしておくのもおすすめです。
「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」でのおすすめの過ごし方
「ご連泊がおすすめです。お部屋や館内、自然の中でゆっくり過ごしていただくのもいいですし、アクティビティやヨガ、ボディケアなどのプログラムに参加していただくのも良いと思います。また、観光の拠点にされる方や近くのゴルフ場でプレイされてから午後はゆっくり過ごされる方もおられます。」と佐藤さん。散歩道「森の散策路」やアネックスにはライブラリカフェ、真空管アンプで音楽鑑賞ができるサウンドルームもあり、非日常が満喫できるこの自然の中で、のんびり過ごす時間も格別ですね。
また、佐藤さんは今後の展開として、「地元のワイナリーや酒造とのコラボレーションをはじめ、御代田や東信州の歴史文化を深堀して伝えていくなど、地域に根ざした様々な取り組みを行っていきたいと考えています。」と語ってくださいました。今後もぜひ情報をチェックしてみてください。
御代田をはじめ、この地域で採れた自慢の食材を最高級のフレンチに昇華してくれる、そんな「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」を訪れた人たちに、自然や美食を通してこの地域の魅力を知ってもらえるといいですね。
自分たちへのご褒美に、大切な方との記念日に、ぜひ訪れてみてください。