北軽井沢は豊かな自然や静かな環境、美味しい農産物を求めて、多くの方が別荘利用や温泉、キャンプに訪れる地域です。 今回はそんな北軽井沢から、老舗温泉宿「北軽井沢温泉 御宿 地蔵川」とキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」をご紹介します。
大正ロマン漂う粋な宿「北軽井沢温泉 御宿 地蔵川」でゆったりとした時間を
「北軽井沢温泉 御宿 地蔵川」は、「浅間山麓サイクリングツアーマップ」のコースである国道146号線、通称「日本ロマンチック街道」の北軽井沢交差点から150mほど東方、草軽電鉄旧北軽井沢駅舎から徒歩約2分の所にあります。創業は昭和17年(1942年)と大変歴史があり、かつてこの地域は「地蔵川」という地名だったことが宿名の由来となっています。
お宿は、モダンで豪華な造りの建物。館内は大正ロマンを想わせるような和と洋が融合した、とても洗練された空間です。フロントの隣は大正ロマンを代表する画家の竹久夢二のギャラリーとなっており、宿の素敵な雰囲気に溶け込んでいます。
温かみのある間接照明の下、レトロモダンな家具や調度品が空間に映え、ラウンジでは四季折々に変化する趣のある庭園を眺めながらゆったりとくつろぐことができます。
客室は新旧合わせた和室が8室。和を基調にした畳のお部屋は広々とし、レトロモダンな調度品が一層と趣を感じさせてくれます。どのお部屋からも外の庭園が楽しめるので、お部屋でくつろぎながら落ち着いた時間を過ごすことができます。
見事な庭園風呂で“整う”
地蔵川の温泉は、なんと行っても庭園を眺めながらお湯に浸かれるのが特徴です。浴室は2種類あり、大きな岩と露天風呂が特徴の「庭園岩風呂」。檜の香りが楽しめる「庭園檜風呂」。どちらのお風呂もおすすめポイントがあり「庭園岩風呂」は露天風呂が併設されているので、外の開放的な空間で景色を楽しみながら入浴することができます。「庭園檜風呂」は内湯のみですが、大きな窓を開けることにより半露天風呂に早変わり。爽やかな風と檜の香りのリラックス効果が相まって、安らぎのひと時を味わう事ができます。こちらの2種類のお風呂は、夜と朝で男湯と女湯が入れ替わるので、どちらのお風呂も楽しみたい方はぜひ宿泊をおすすめします!
泉質はメタケイ酸が豊富な中性低張性冷鉱泉。天然の保湿成分で美肌効果、疲労回復などの効能があり、優しい泉質のためゆっくりと浸かって庭園を眺めながら日頃の疲れを癒やすことができます。また、宿泊のお客さまのみの貸し切り風呂として、ライオンがシンボルの「露天ライオン風呂」(要予約・有料)があります。貸し切りですので、他のお客様に気を使うことなく、ゆっくりと温泉を楽しめます。庭園を眺めながら贅沢な入浴を堪能することができるので宿泊の際にはぜひ利用してみてください。
群馬県産赤城牛ややまと豚を使用した 評判のお料理
創業当時から質の高いお料理でのおもてなしを大切にしてきたこちらのお宿では、群馬県の特産品である赤城牛ややまと豚、上州地鶏、すっぽんなどのコース料理や、長野県の郷土料理として有名な鯉料理のコースから選ぶことができます。また、一品料理で特に人気なのは岩魚料理。敷地内のいけすで飼っているため、新鮮で活きの良い岩魚を頂くことができます。宴会や法事、食事のみの利用も可能なので、日帰り入浴と併せて利用するのもいいですね。(要予約)
「自然が豊かなので登山や八ツ場ダムに出掛けたり、軽井沢へのアクセスも良いので足を延ばしてみたりするのもいいですよ。」と、3代目当主の土屋さんに教えていただきました。5月の新緑の季節から11月の紅葉シーズンまでは、家族連れからご年配まで幅広い年齢層の方々で賑わうそうです。
北軽井沢に佇む、庭園と温泉が素敵な宿「北軽井沢温泉 御宿 地蔵川」、Eバイクのコースのすぐ近くにあるので、サイクリングでリフレッシュした後に、庭園を眺めてリラックスするのもいいかもれませんね。
「北軽井沢スウィートグラス」で体験する、自然・星空・焚火で“整う”ひと時
全国トップクラスの評価を得ている大人気のキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」は、先にご紹介した「北軽井沢温泉 御宿 地蔵川」から国道146号線を挟んだ西側に位置する、標高1150mの自然豊かな高原にあります。ビギナーから熟練キャンパーまで幅広く親しまれており、充実した設備が揃っている「高規格キャンプ場」として全国トップクラスの評価を得ているキャンプ場です。
多種多様な宿泊スタイルを楽しむことができる
スウィートグラスには大きく分けて3タイプの宿泊スタイルがあります。滞在に必要なものは全て揃い、手ぶらでも快適に過ごせる「コテージ」、最低限の家具は完備、コテージよりもアウトドア気分を味わいたい方におすすめの「キャビン」、実際に自然の中でテントを張って泊まる「テントサイト」があります。どの施設にも「炎のある暮らしを楽しむ」や「愛犬と泊まれる」などのコンセプトがあり、滞在の目的やキャンプの熟練度、人数など、好みやシチュエーションに合わせて選ぶことができるのが魅力です。
コンセプトは「ピザ&パン屋さんになれる」!南欧風の建物が印象的な「石窯コテージ MUGI」
コテージは12種類あり、その中で今回ご紹介していただいた「石窯コテージ MUGI」は、中に入ると思わず歓声を上げてしまうほどお洒落で素敵なコテージでした。シンボルにもなっている大きな石窯を使いピザやパンを焼くことができ、焼く時に使用するパーラーなども全て完備されているので、家族や仲間たちと集まり、わいわい楽しく窯を使った本格的なピザ作りの体験ができます。ちなみにピザの材料は、事前に「食材セット」の中から予約注文しておくことで食材の買い出しの心配をせずに石窯ピザ作り体験が楽しめるのでおすすめです。
奥にあるリビングでは、薪ストーブもあり、火を眺めながらの団欒も楽しみの時間となりそうですね。リビングや寝室のスペースは天然木を贅沢に使った暖かみの感じられる空間。ひとつひとつの家具やインテリアにもこだわっており、特に屋根裏部屋の「部屋モック」は、部屋の一区画が吹き抜けになっており、そこに丈夫なネットが張られているのでハンモックのように寝転がることができます。子どもはもちろん、大人も童心にかえるような遊び心あふれた造りになっています。定員10名のコテージなので、3世代家族や、友人グループなど、大人数での利用がおすすめです。
コテージはどれも素敵なコンセプトの元に創られており、何度も何種類も宿泊してみたくなるものばかり。個性的な建物は見ているだけでも楽しいので、このエリアを散歩してみるのもいいですね。
山小屋風のキャビンで自然を満喫
キャビンは15種類。自然が豊かなエリアにあり、家具はテーブルや椅子、ベッド、マットレスと必要最低限にとどめていますが、全棟に薪ストーブが付いているので冬でも暖かく過ごせます。また、BBQグリルでの調理ができ、キャンプの醍醐味が味わえます。キャビンにもひとつひとつにコンセプトや個性があり、中でも、まるで絵本の世界に入ったかのような可愛らしい「ツリーハウス・マッシュルーム」や、天窓付きで星空を楽しむことができる「満天星屑キャビン」、焚火暖炉が楽しめる「カントリーキャビン」などが人気です。
シーズンで異なる楽しみがあるテントサイト
スウィートグラスでは、春〜秋キャンプが楽しめるグリーンスタイル(4月中旬〜11月末)と、冬キャンプが楽しめるホワイトスタイル(12月初旬〜4月初旬)の2つのシーズンに分かれており、その特色に合わせて利用できるテントサイトの種類が異なります。
その中で、ビギナーに優しい電源付きのサイトや、子どもが楽しめるハンモックやトランポリン付きのサイトから、熟練者向きの電源も何もなしのシンプルなサイトまで、様々なタイプから選ぶことができます。
グリーンスタイル期間のテントサイトは17種類、 ホワイトスタイル期間は11種類、やはり全てのサイトにコンセプトがあります。グリーンスタイルでのおすすめは、上級者向けのサイトになりますが、浅間山を望むロケーションが魅力の「浅間ビューサイト」。広々とした開放的なスペースで、昼間は大空に映える浅間山が見え、夜は満天の星の下で過ごせる絶景サイトです。こちらのエリアはホワイトスタイル期間には「星空フリーサイト」という名称に変わり、寒さの中でもロマンチックな夜を過ごせそうですね。 ホワイトスタイル期間でのおすすめは「冬の狼煙(のろし)サイト」。浅間石の直火炉や焚火の道具が揃っており、手軽に薪火料理が楽しめます。炎を囲みながら家族や仲間たちと語り合う時間は、まさに“心が整う”ひと時です。
充実の宿泊オプション
スウィートグラスには多彩なレンタル品が豊富に揃っており、滞在中に困ることがないようきめ細やかな配慮がされています。また、カフェ&イベントスペース「アサマヒュッテ」でテイクアウトをしたり、キャンパーズマルシェで食材を調達したりすることができます。事前に予約注文をする「食材セット」は、買い出しに行かなくても豪勢な食材が現地で手に入り、気軽に本格的な料理が楽しめるのでおすすめです。
施設面では、清潔なトイレや炊事棟、セルフお風呂「薪焚の湯」やシャワー、電源やWifiなど、キャンプやアウトドアが少し苦手という方でも快適に滞在できるよう共同施設が完備されています。また、ペットと一緒に宿泊できる「with ドッグ施設」が充実、ドッグランやペットシャワーなどペット連れのお客さまにも嬉しい心配りがされています。
滞在中の楽しみとして、月ごとにテーマが変わるイベントやワークショップ、アクティビティメニューが毎日開催され、子どもから大人まで参加することができます。イベントカレンダーはHPに掲載されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
また、スウィートグラスには、焚火に集う宿泊型ミーティング施設「TAKIVIVA」が隣接しており、企業研修やウェディングなど、幅広い需要に沿った団体利用も可能です。
今回案内してくださったサブマネージャーの藤坂さんは、「ここでは日常では味わうことができない楽しみが詰まっています。季節ごとに違う魅力があり、お子さんからご年配の方まで、どの世代にも親しんでいただけるよう、スタッフたちが皆でアイデアを出し合いながら運営しています。」と話してくださいました。藤坂さんをはじめ他のスタッフの皆さまもキャンパーであり、キャンプを愛する方たちだという事がひしひしと伝わってきました。スタッフの方は夜も常駐しておられ、何かあればすぐにサポートしてくださるので、昼夜問わず安心して過ごすことができます。
コロナ禍を経て、キャンプ人気が急上昇している今の時代。もしかしたら、これからはこのようなスタイルの旅がもっと主流になっていくのかもしれませんね。キャンプの醍醐味は、自然の中で過ごす時間や「火」を使うこと。豊かな自然を満喫し、星空を見上げ、炎を囲んで心安らぐ時間。そんな“整う” 体験をしに、ぜひ「北軽井沢スウィートグラス」に行ってみてください。