軽井沢といえば別荘地やリゾート観光地というイメージがありますが、実は農業振興地としても有名なのはご存知でしょうか。真夏でも涼しいことや霧が発生しやすいなど軽井沢独特の気候の元で作られた野菜は「軽井沢霧下野菜」と呼ばれブランド化されています。
今回はその霧下野菜が作られている軽井沢の南西に位置する発地地域から、浅間山のビューポイントをご紹介します。
農産物等直売所 軽井沢発地市庭
軽井沢駅から約8キロほどの南西の所にある農産物等直売所施設「軽井沢発地市庭」。こちらの入口にあるイベントスペース前からは雄大な浅間山と共に剣ヶ峰が裾野まで広がる姿を見ることができます。サイクリングやドライブで訪れ、軽井沢の農産物や加工品などお買い物を楽しみながら浅間山の絶好のロケーションも味わえる贅沢な場所です。
軽井沢発地市庭には軽井沢産ブランドの霧下野菜を中心に、多種多品目の農産物や加工品、軽井沢産のお蕎麦やお土産などが販売されています。そば振興もこの施設が作られた目的の1つであることから、なんとそば打ち室も完備。併設された製粉室で石挽された、軽井沢産そば粉を使用した本格的なそば打ち体験ができます。
200坪の売り場の半分を占めるのは、彩り豊かな野菜や果物。避暑地軽井沢で育った、レタス、キャベツ、トマトなど新鮮な野菜が並びます。夏から秋にかけて店頭に並ぶ糖度の高いとうもろこしは特に人気で、行列ができるほど。また軽井沢産の高糖度トマト「アメーラ」も購入できたり、珍しい野菜が並ぶ時もあったりするので、普段とは少し違った食材に会えるもの魅力的です。調理方法がわからない方のためにレシピも用意されているので、新しいお料理にも気軽にチャレンジできるのが嬉しいですね!
夏場は毎朝約300人ものお客様が新鮮な野菜を求めて行列ができるなど 採れたての軽井沢霧下野菜がお手頃価格で購入できることで人気の施設です。
別荘のお客様がここに来てすべて買い物が済むようにと、町内の店とも連携して肉や豆腐、惣菜なども販売しています。特に田舎料理や地場野菜を使った料理、お弁当などが並ぶ惣菜コーナーは昼過ぎにはほとんど商品がなくなってしまうほど人気です。
土産用のお菓子や地ビールセット、蕎麦、軽井沢町内の各種コーヒーブランドも取り揃えられています。ペット連れのお客様には「鹿の無添加ドッグフード」も人気!軽井沢の観光名所の軽井沢絵はがきもこちらで購入できますので、旅先の記念やお土産にもいいですね◎
その他にも、飲食店も併設されており、軽井沢産のそば粉を使ったお蕎麦が食べられる「手打ちsoba 香りや」をはじめ、軽井沢で「6次産業の申し子」と人気のお店「白ほたるkitchen」では、軽井沢で育てた大豆を使って作られた濃厚で優しい味のお豆腐。その他にも植物性食材にこだわったメニューを味わうことができます。チーズ工房直営の「アトリエ・ド・フロマージュ」では、チーズの美味しさを存分に味わえるピザや人気の焼きチーズカレーもおすすめです。
「ロードサイドにある道の駅ではないので、ドライブの途中で寄る…というお客さんよりは、ここ軽井沢の農村エリアにわざわざ足を運んで買物に来てくださるというお客様も増えています。私たちができるのは発信力を高めることやイベントを開催し、多くのお客様に足を運んでいただくことです。今後も工夫していきたいです」と軽井沢発地市庭施設長の池田秀也さん。
軽井沢の清々しい空気のなか、賑やかな市場でお買い物。瑞々しい野菜を手に取って生産者さんの姿を想像しながらその日の献立を考えてみるのもいいかもしれませんね。
自然の恵みに感謝しながらお腹も満たしつつ、目の前に聳え立つ浅間山の広大さを感じられるビューポイント。
そんな魅力が詰まった軽井沢発地市庭にぜひ足を運んでみてください。きっと新しい発見があるはずです。
穴場!農道から見える浅間山と小浅間
軽井沢発地市庭から南西に2キロ程の畑の中を南北に一直線に浅間山に向かって走る一本の農道があります。軽井沢サイクリングコースのポイント59という看板が目印。
そこからは浅間山はもちろん石尊山、左に剣ヶ峰、そして右の奥には側火山小浅間山を臨むことができます。小諸市や御代田町から見る浅間山と違い黒斑山が見えない分、浅間山の東麓まで見えるのは軽井沢ならでは。ぜひ、ドライブやサイクリングの途中に訪れていただきたいスポットです。ただ農道ですので車両も通行します。周囲にはくれぐれも気をつけて絶景を堪能してくださいね。
軽井沢発地地域からおすすめの浅間山ビューポイントをご紹介しました。
登山やハイキング、紅葉の季節に観光がてら発地市庭でのお買い物や食事、ポイント59を探すのも楽しめそうです。なお軽井沢町からの登山口は石尊山登山口と小浅間への登山口があります。
詳しくは軽井沢観光協会にお問い合わせください。