東御市の南西にある八重原台地には、いくつもの農業用貯水池があります。これは約320年前に小諸藩士黒沢嘉兵衛によって、稲作のために蓼科山から水を引いてつくられたため池です。その中でもこのあたりで一番大きく、北に浅間山と南に蓼科山を一望できる絶景のロケーションにあるのが「芸術むら公園」の明神池です。
池のほとりで絵を描く方や撮影を楽しむ方がいたり、春には遊歩道に咲く桜のお花見を楽しむ方がいたり、虫捕りやピクニックに訪れるファミリーもいたりと、子どもから大人まで多くの人々から親しまれています。
今回は、その東御市八重原地区にある「芸術むら公園」の明神池から望む、浅間山おすすめのビューポイントを2つご紹介します。
梅野記念絵画館・ふれあい館
芸術むら公園の南側に建つ梅野記念絵画館は、梅野隆氏・梅野満雄氏(隆氏の父)が収集した、青木繁、菅野圭介や近代画家の作品を中心に収蔵している美術館です。明神池と浅間連峰を臨むロケーションのよい場所にあり、館内にはカフェスペースもあるのでゆったりと過ごしながら景色を楽しむことができます。
ロビーの窓からは、明神池や、美しい木々の奥に浅間山、長いすそ野に広がる東御市街を一望することができ、まるで一枚の絵画を切り取ったかのような絶景が見れます。
満月の日に合わせて開館時間を延長してナイトミュージアムも開催。「浅間山の谷間から上がってくる月が美しいです。美術館でも満月の周期に合わせて夜イベントをやっているのでお月見がてら、ぜひ遊びにきてください」と館長の大竹さん。
昼間の景色はもちろん、夜の浅間山と満月のコラボレーションもおすすめの夜景スポットとして、アート鑑賞と合わせて楽しめます。
信州八重原温泉アートヴィレッジ明神館
ゆっくり宿泊しながら浅間山や田舎の景色を楽しみたいという方におすすめなのが、全室から浅間山の山並みを望むことができる温泉宿泊施設「信州八重原温泉アートヴィレッジ明神館」。
ここからは剣ヶ峰からゆるやかに流れるすそ野や石尊山、剣ヶ峰と黒斑山の間の牙山まで眺めることができます。
中でも特に「眺めが最高!」とお客様に好評なのが、源泉かけ流し・天然温泉の広々とした露天風呂です。温泉につかりながら、浅間連峰や一面に広がる田畑などの景色を堪能できます。日帰り入浴も可能なのでプチ旅行気分で疲れを癒せます。
併設されているレストランでは、料理長こだわりの市場直送の海鮮や旬の食材を使った創作会席料理が人気です。美しい景色と温泉とお料理で、身も心も満たされる豊かな時間が楽しめます。
「こちらに宿泊されながら、市内のワイナリー巡りをしたり、軽井沢方面への観光を楽しまれているお客様もいらっしゃいます」と明神館スタッフの井出さん。
芸術むら公園内にコテージやバーべキュー、キャンプができる施設もあるので、なんどでも訪れたい場所です。